2002/12/24

初雪(水月)



 ざざーん、ざざーん。
 波の音が聞こえる。
 これは、夢だ。
 迷うことなく、そう思った。
 最近は全く見ることはなくなっていたが、夏の頃は毎日のように見ていたから。
 ざざーん、ざざーん。
 途切れることのない波の音。これが夢の中でさえなければたいした事はないのだが、
 夢の中である以上は僕にとっては大問題だ。
 なぜならこの後、僕は女の子を弓で射殺さなければならないのだから。
 抵抗しても、どれだけ抵抗しても逆らうことはできなかった。
 それに、彼女を射殺さないと僕は夢から目覚められないのだから。
 しかたない。
 夢だから。
 そんな言葉で片付けることもできた。けれど、どうしても後味の悪さというものはある。
 きりきりきり。
 ああ、僕の手が僕の意志を無視して、弓を引き絞る音が聞こえる。
 精一杯の抵抗を試みる。が、無常にも弓は引かれていく。
 この段階まで来てしまったら、もう手遅れだ。
 あとは、矢を握っている右手を離さないようにするしかない。
「・・・・・・・・・」
 少女が何か言った。けど、声が小さくて聞き取れない。
 波の音は途切れることなく、続いている。
「・・・・・・・・・」
 また何か言った。やっぱり聞こえない。
 くそっ、僕にはどうすることも出来ないのか?
 少女の表情は怯えているふうでもなければ、喜んでいるふうでもない。
 しいて言えば、悟っている、そんな表情だった。
 これから起こる出来事を受け止めている、そんな晴れやかな表情だった。
「・・・・・・さん」
 ?
「・・・矢さん、朝ですよ」
 誰かが僕を呼んでいる。起こそうとしている。そんなことをしてくれるのは今の僕には
ひとりしかいない。雪さんだ。
「透矢さん、透矢さん」
 ゆさゆさゆさ。
 僕をゆすって一生懸命起こそうとしてくれる雪さん。でも、目が覚めない。
 起こされている感覚はあるのに、どうして身体は起きてくれないんだろう。
 このまま右手を離して彼女を射れば、起きることは出来ると思う。でも、それだけはな
んとしても避けたかった。雪さんにひっぱたいてでもいいから、彼女を射る前に起こして
欲しかった。
 でも、雪さんがそんなことをするとは思えなかった。どうしようもない。
「もう・・・しょうがないですね」
 雪さんは僕をゆさぶるのをやめた。あきらめたのだろうか。
「・・・・・・・・・・・・特別ですよ?」
 僕の唇をやわらかい感触が包み込んだ。
 雪さんの匂いがしたような気がした。



「おはようございます。透矢さん。今日もいいお天気ですよ」
「・・・おはよう、雪さん」
 なんとか目覚めることができた。あのやわらかい感触のおかげかな。もしかして雪さん
��・・なんとなく想像はつくけど・・・。聞くのが恥ずかしい様な気がしたのでやめておく。
「ありがとう、雪・・・さ、ん?」
 お礼を言って雪さんのほうを見た僕は、固まってしまった。
 あれ?いつもと格好が違うような・・・。
「あの、雪さん?」
「雪の顔に何かついていますか?」
「そうじゃなくて、服、服」
「雪はサンタですから」
 そう。雪さんはサンタの格好をしていたのだ。赤いサンタ服に赤いサンタキャップ。
 まぎれもなくサンタさんだった。それに、スカートからでているふとももが・・・。
 なんとも目に毒だった。
「えーと? 雪さんはメイドさんだよね?」
 わかりきっていることだったけど、なんとなく質問してしまった。
「はい、雪は透矢さん専属のメイドです。でも今日はサンタでもあるんですよ」
 そう言いながら、雪さんはにこにこして何かを待っている様だった。
「・・・・・・似合ってるよ、その服」
「ありがとうございます! 実は急ごしらえで作ったのでちょっと不安だったんですよ。
でも喜んでいただけた様でうれしいです」
 そう言うと、雪さんは朝食の準備をするので部屋を出て行った。ご主人様も大変だ。
 でも、なんで今日はサンタの格好してるんだろう。そりゃ確かに今日はクリスマスでは
あるんだけど。だからってサンタの格好をするものなんだろうか。
 とにかく考えていてもしかたがないので、着替えて食堂に行くことにした。じっとして
ても寒いだけだから。それほどまでに部屋の温度は冷たかった。



 3時から僕の家でクリスマスパーティーをやるというので、午前中は準備に大忙しとなっ
た。
 雪さんはケーキ作りをしなければならなかったので、会場の飾り付けは僕の仕事だった。
 どうやら毎年クリスマスパーティーをやっているらしく、会場が僕の家っていうのも恒
例らしい。
 そりゃ花梨や庄一の家は神社だから合わないのはわかるけど、アリスとマリアちゃんが
住んでいる教会ならぴったりの場所なんじゃないだろうか。
 そう思ったけど、僕の家に来るのを楽しみにしているマリアちゃんの笑顔を見たら、ま
あいいか、と思えた。僕も現金なものだ。
 昼までに部屋の飾り付けをだいたいすませることができた。こんなことをしたのは久し
ぶりのような気がする。といっても記憶が元に戻っていない僕には以前のことはわからな
いんだけど。
「透矢さん、そろそろお昼ご飯にしましょうか」
「そうだね。お昼にしようか」
 一段落ついたので、昼食を取ることにした。
「お部屋の飾りつけはどうですか?」
 雪さんが申し訳なさそうに聞いてきた。なぜか今はメイド服を着ている。
「雪もお手伝いできればいいんですけど・・・」
「雪さんはクリスマスケーキを作るっていう大事な仕事があるんだから。飾り付けのほう
は僕にまかせてよ。それに、部屋の飾り付けはだいたい終わったから」
「そうなんですか?さすが透矢さんですね」
 雪さんは僕のことをいつも褒めてくれる。僕は特別すごいことだとは思わないんだけど、
やっぱり褒められて悪い気はしなかった。
「ごちそうさま。今日もおいしかったよ」
「ありがとうございます。はい、あったかいお茶をどうぞ」
 雪さんは急須からお茶を注いで、僕に渡してくれた。一口飲んでみる。熱すぎず、冷た
すぎず。僕にぴったりの温度だった。さすが雪さん。
「よし。それじゃもうひとがんばりしようかな。雪さん、ケーキのほうはどうなの?」
「はい。土台のほうは出来上がりました。後は飾り付けが残っています」
「何か僕にできることってあるかな」
「ありがとうございます。でも後の作業は雪だけでもできますので、透矢さんはお部屋の
ほうをお願いします」
「わかった。雪さん、がんばってね」
「はい。透矢さんもがんばってください」
 雪さんはとびっきりの笑顔を僕に向けてくれた。



 作業を再開して30分ほどが経った頃、玄関のチャイムが鳴った。
「雪さん、僕が出るよ」
 台所で奮闘中の雪さんに声をかけて、僕は玄関まで出た。
「はいはい。・・・マリアちゃん? ・・・それにアリスも」
「こんにちは、透矢さん。ちょっと早いけど来ちゃいました」
 マリアちゃんはにこにこしながらそう言った。
「こんにちは、マリアちゃん、アリス。せっかく早く来てくれたのに申し訳ないんだけど、
まだ飾りつけが途中なんだ。ごめんね」
「そんなことだろうと思ったわ」
「お姉ちゃん!」
「はいはい、だから手伝ってあげるわよ。そのために早く来たんだから」
「透矢さん、わたしたちお手伝いします」
 なんだかお客様に手伝わせるなんて申しわけなかったけど、せっかくの厚意を断るのも
悪いかなと思ったので手伝ってもらうことにした。
「それじゃふたりにはツリーの飾り付けをお願いするよ。飾りはダンボール箱に入ってる
から。何か困ったことがあったら言ってね」
「はい!わかりました。それじゃお姉ちゃん、がんばろうね」
「はいはい、わかったわよ」
 アリスもなんだかんだ言いながら、マリアちゃんには優しいんだよね。
 ふたりにまかせておけば安心だろう。



 そして30分後。ようやく部屋の飾り付けが終わった。ひとりでやったにしては上出来
な感じかな。
 とりあえず目標が達成できてよかった。マリアちゃんたちのほうはどうなってるかな。
 僕はツリーのところに行ってみることにした。
 するとそこには、マリアちゃん、アリス、そして雪さんの3人がツリーの飾り付けをし
ていた。
「あ、透矢さん。お部屋のほうの飾り付けは終わりましたか」
 僕に気づいた雪さんが声をかけてきた。
「うん。ついさっきね。雪さんがここにいるってことは、ケーキはもう完成したってこと
だね」
「はい。10分ぐらい前に終わりましたので、ここでマリアさんとアリスさんのお手伝い
をしていたんですよ」
 ツリーを見ると、もうあらかた飾り付けが済んでしまっていた。すごい。まさかこんな
に早くできてしまうなんて思わなかった。僕は部屋の飾り付けだけでもかなりの時間がか
かってしまったというのに。
 自分の情けなさを改めて感じつつ、僕も手伝いをすることにした。
 ・・・・・・・・・・・・。
「できた!」
 最後の星の飾りをツリーのてっぺんに付けたマリアちゃんの声が聞こえた。
 時計を見ると、2時30分を少しまわったところだった。なんとか間に合ったかな。よ
かったよかった。
「あなたひとりでやってたら、まだ終わってなかったでしょうね」
「う・・・」
アリスのさりげない一言が僕の胸に突き刺さった。
「お姉ちゃん!」
「だってほんとのことじゃない」
「そうだね。確かに終わらなかったと思う。ありがとうアリス、マリアちゃん、そして雪
さんも」
 僕は3人にお礼を言った。実際本当に終わってなかったと思うし、手伝ってもらえて本
当にうれしかったから。
「わ、私はマリアの付き添いなだけだから・・・」
「お役に立ててよかったです!」
「ふふ、ありがとうございます。透矢さんもご苦労様でした」
 出来上がったクリスマスツリーは午前中までの寂しげな装いとはうってかわって、きら
きらと輝いていた。



 雪さんが入れてくれたお茶を飲んでいると、花梨、和泉ちゃん、庄一、鈴蘭ちゃんが次
々に家に来た。
 牧野さんは体調が思わしくないらしく、昨日から入院しているとのことだった。ちょっ
と残念。
 みんながそろったのでクリスマスパーティーを始めることにした。といっても何か特別
なことをするわけじゃない。みんなでゲームとかして楽しく過ごそうという内輪の集まり
だ。プレゼントの交換とかの話もでたんだけど、欲しいものが当たらなかった人がかわい
そうだってことで中止になった。まあせっかくのクリスマスなんだし、みんなが幸せな気
持ちになれればいいかなと思う。
 かくして、大トランプ大会は始まった。トランプ1組ではアリスやマリアちゃんにはか
なわないので、5組のトランプを使用することとなった。大ババヌキ大会。先に上がった
者から雪さんの特製ケーキが食べられることとなった。
「それじゃあ、まず賞品のケーキを見てもらうことにしようか。雪さん、お願い」
「わかりました。それではみなさん、少々お待ちください」
 雪さんは部屋を出て行った。
「なあ、雪さんが作ったケーキってどんなやつだ?」
 庄一が興味深い感じで僕に聞いてきた。
「僕も知らないんだ。全部雪さんにおまかせだったから」
「そうか。まあ雪さんなら安心だな。コイツに比べたら・・・」
 庄一は花梨のほうを見ながらそう言った。
「むー、そりゃ雪にはかなわないと思うけど、私だってケーキぐらい作れますー。あ、何、
透矢その目は?」
「な、何も言ってないじゃないか」
「あ、嘘ついてる。幼なじみだからわかるわよ。まったく・・・」
 なんとなく嫌な展開になりそうだったので、鈴蘭ちゃんに話題を振った。
「す、鈴蘭ちゃんはケーキ好き?」
「うん、雪ちゃんの作ったケーキは好きー。花梨ちゃんのは嫌いー」
「なんですって! 鈴、あんたにケーキなんて食べさせたことないでしょ!」
「食べなくてもわかるもーん」
 鈴蘭ちゃんと花梨の追いかけっこが始まった。やれやれ。とはいえ、鈴蘭ちゃんに話題
を振った僕の責任なのだろうか。走り回っているふたりを見て、和泉ちゃんはくすくすと
笑っていた。
「みなさん、お待たせしました。クリスマスケーキをお持ちしました」
 雪さんがケーキを持って部屋に入ってきた。その瞬間、僕らはもちろん、追いかけっこ
をしていた花梨と鈴蘭ちゃんまでもが静止した。
 雪さんが持ってきたケーキはケーキ屋さんでもかなわないような素晴らしい出来栄えだっ
た。しかし、みんなが固まったのはケーキだけが原因ではなかった。
「ゆ、雪?その格好・・・」
「雪はサンタですから」
 花梨がおずおずと質問すると、朝と同じ答えを雪さんは返した。雪さんはサンタさんの
格好をしていた。
「さすが雪さん。俺の思ったとおりだ」
 庄一が満足げな表情でうなずいていた。もしや・・・。
「まさか庄一が雪さんに?」
「ああ。お前が喜ぶと思ってな。どうだ、バッチリだろう」
「そりゃうれしいけど・・・」
 僕はあきれて物がいえなかった。隣では花梨が「このエロ共は・・・」と軽蔑のまなざ
しを僕らに送っていた。
「わはー、雪ちゃんかわいいー」
「すごく似合ってますね。いいなあ・・・」
「透矢が喜ぶのは間違いないわね」
 みんな口々に感想を言っている。アリスの感想がちょっと引っかかるけど。
 和泉ちゃんはにこにこと笑っていた。



 大ババヌキ大会は、意外にも鈴蘭ちゃんが一番に勝ち抜いて雪さんのケーキを味わって
いた。続いて、雪さん、アリス、マリアちゃん、和泉ちゃんと勝ち抜いて、僕が雪さんの
ケーキを食べることができたのは6番目だった。
 庄一と花梨はお互いの足の引っ張り合いで、未だに熾烈な戦いを繰り広げている。勝負
は長引きそうだ。
 ふと気づくと、鈴蘭ちゃんと雪さんがいなかった。僕はふたりを探しに部屋を出た。
 熱気のこもった室内とは違って、廊下はかなり涼しかった。僕はなんとなく雪さんの部
屋のような気がして、そっちへと向かった。
 コンコン。
 ノックをしてからドアを開ける。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 前に見たときよりもぬいぐるみが増えている気がするのは、僕の気のせいなのだろうか?
 部屋には鈴蘭ちゃんがいた。そして、雪さんも・・・いた。ポテトの中に。
「あったかいうちにお召し上がりくださいね♪」
「えっ」
 雪さん、今なんて言った?
「ほらほらー、早く食べないと冷めちゃうよー」
 鈴蘭ちゃんが囃し立てる。どうなってるんだ?
「鈴蘭ちゃん? いったい今、何やってるの?」
 わけもわからず質問する僕に、鈴蘭ちゃんは答えてくれた。
「ポテトごっこだよー。前にもやってたでしょ。大好きなひとに食べてもらうゲームなん
だー」
 食べるって・・・。鈴蘭ちゃんの前では出来ないよ・・・って何を考えてるんだ僕は。
「と、とにかくふたりとも。向こうの部屋に行こうよ。そろそろ勝負も終わるころだと思
うから」
 僕は話題を転換した。
「ちぇーっ、ケチー」
 なんで鈴蘭ちゃんが文句を言うんだろう。
 雪さんは文句は言わなかったけど、ひどくガッカリした表情だった。なんだか悪いこと
をしたような気がした。
 部屋に戻ると、庄一が床に突っ伏していた。どうやら花梨が勝ったようだった。
 結局、庄一は雪さんのケーキをひとかけらしか食べることが出来なかった。
 こんなに美味しいケーキを食べられないとは・・・。ちょっと不憫だ。



 そんなこんなでクリスマスパーティーもお開きの時間になった。
 みんなが帰るのを見送ってから、僕は雪さんに声をかけた。
「雪さん。今日は本当にどうもありがとう。その服も僕のためにわざわざ作ってくれたん
だね」
「庄一さんに、透矢さんはこういうのがお好きだとお聞きしましたので。作った甲斐があ
りました」
 雪さんはにっこりと笑って、そう言ってくれた。変なイメージが定着していないだろう
か。庄一のヤツめ。
「お礼といっちゃ変だけど。雪さん何か僕にして欲しいことない?クリスマスなんだし、
プレゼントのかわりに何かしてあげたいんだ。雪さんのために」
「それでは・・・ぎゅってしてくれますか。さすがにこの格好は体が冷えちゃいました」
 確かにサンタルックは防寒機能はあまりよくなさそうだ。
「わかった。それじゃ」
 僕は雪さんを抱きしめた。雪さんの唇が冷たそうに見えた。
「雪さん。唇もあっためてあげる」
 そう言って、僕は雪さんの唇を自分の唇でふさいだ。
「んっ・・・」
 雪さんの吐息が鼻にかかる。しばらく、いやかなりの長い間、僕は雪さんを暖め続けた。
 唇を解放して雪さんを見ると、頬がほんのりと赤くなっていた。
「ふふ、今日2回目ですね」
「えっ?」
「あっ・・・」
 雪さんはまっかっかになった。今朝のアレはやっぱりそうだったらしい。
「雪さん。サンタは今日だけなんだよね」
「はい。明日からはメイドの雪ですよ」
「じゃあ・・・」
 僕はこっそり持っていたカメラを取り出す。
「写真撮ってもいいかな?雪さんの写真残しておきたくて」
 すると雪さんはわかりやすすぎるぐらいに、渋い顔になった。
「ごめんなさい。恥ずかしいですし、それに雪は・・・」
「写真、苦手なんだよね。ん、わかった。残念だけどあきらめるよ」
 予想はついたことなので、僕はカメラをしまった。
「すみません」
「雪さんがあやまることじゃないから、気にしないで」
 本当に申し訳なさそうに言う雪さんがかわいかった。
「じゃあ代わりに・・・3回目、いい?」
「・・・はい」
 雪さんは僕だけの特別な笑顔でそう言ってくれた。
 空からは今年初めての雪が舞い降りてきていた。



あとがき





 PCゲーム「水月」のSSです。
 前々からSS書いてみたいなと思っていまして、クリスマスだから、という理由で書い
てみました。
「水月」のSSにしたのは、ある方のイラストがキッカケでして。まあいっしょに更新さ
れているイラストを見ていただければわかるんじゃないかなと思います。
 自分としてはかなりのハイペースで書くことが出来ました。やっぱりキャラクターが
出来ていると書きやすい面がありますね。勉強になりました。
 それではまた次の作品で。



��002年12月24日 クリスマスの前日