2005/04/01

Colorful Dream (ToHeart2)(向坂環、柚原このみ、小牧愛佳)



まずはじめに、前書きから。
イメージカラーを考えると、タマ姉は黒で、このみはピンク。愛佳は
白地にワンポイントのリボンで、由真はブルー。
瑠璃ちゃんと珊瑚ちゃんは動物が入ってて、るーこはグレー。
花梨は黄色と白の縞々(タマゴサンド♪)で、草壁さんはグリーン。
あ、イメージカラーというよりは、下着の色と柄でした(ぉ
んで今回も三択ネタなのですが、やはり好きなキャラを書きたいので、
タマ姉とこのみと愛佳で。
エイプリルフールだけど特にネタは浮かばないし、んじゃあSSでも
書こうかなーというのが今回のきっかけです。
すごい単純です(わはー
それでは、はじまりはじまり~。








Colorful Dream (ToHeart2)(向坂環、柚原このみ、小牧愛佳)



 ちゅんちゅんとさえずる小鳥の鳴き声とやわらかな朝の日差しが、
今日の目覚ましだった。
 カレンダーを見る。今日は……4月1日か。
 時計を見る。……6時30分。
 なんだって、こんな時間に目が覚めるんだ?
 春休みの真っ只中。
 宿題も無く部活もやっていない俺にとっては、貴重な二週間の休み。
 ……になるはずだったのだが。



 10日ほど前にタマ姉が突然帰ってきたことによって、その平穏は
どこかへ飛んでいってしまった。
 毎日毎日タマ姉に付き合わされて、町中をあっちへいったりこっちへ
いったり。
 だから、せめてもう少しぐらいは安眠しててもいいよな?
 俺は目覚まし時計のスイッチが入っていないことを確認すると、
再びベッドに潜り込んだ。
 小鳥のさえずる声とぽかぽかとあたたかい日差しが極上の子守唄と
なって、俺はすーっと眠りの国に入っていった……。



「タカ坊、そろそろ起きなさい」
 う…ん?
「こ、河野くん? そろそろ起きてくれるとうれしいんですけど……」
 ゆっさゆっさ
 …………
「なかなか起きないわね、タカ坊」
「そ、そうですね~」
 なにやら枕元が騒々しいけど、まだ眠気が残っているのでどうにも
起きる気分になれない。
「しかたないわね……このみ、やっちゃいなさい」
「了解であります♪」
 お、おいおいおい何をする気だ?
「イクでありますよ~……えりゃっ」



 ばふっ



 何者かが俺の布団をめくりあげて、唐突に侵入してきた。
 って、何冷静に解説してんだよ、俺!
 セリフから考えると、何をどうやって考えても入ってきたのは
このみだろ!
 このみ(多分)は、もぞもぞと足元から迫ってくる。
 おい、朝イチはマズイって!
「あ……」
 俺のテントに偶然触れたこのみは、わずかに躊躇する様子を
見せたが、進軍をやめようとしない。
 お腹、胸、肩と来て。
「ぷは~、ついに本陣に到着であります♪」
 このみは俺の目の前に顔を出して、にっこりと笑った。



「やっと起きたわね、タカ坊」
 タマ姉がやれやれといった感じで俺を見る。
「しょうがないだろ、毎日毎日俺を引っ張りまわしてるのは
いったい誰だと思ってるんだよ」
「何か……言ったかしら?」
 その瞬間、タマ姉のまとっている空気が変質する。
 例えるなら、黒いオーラ。って、やべえっ!
「……なんでもありません、好き好き大好きタマお姉さま」
「もう……タカ坊ったら♪」
 先ほどの黒いオーラはどこへやら。タマ姉は俺をぎゅーっと
抱きしめた。
 これはこれで……苦しいん、だけ、ど……。
「河野くんって、そういう生活だったんだ…」
 苦しそうな俺を見る小牧の目が、いつもよりも冷たく感じた。



「それで、今日は何をするのさ?」
 どうせ逆らったって無駄なんだから、嫌なことは早く終わら
せるに限る。しかたないよな、タマ姉だし。
「今、何か失礼なことを考えてたような気がするけど、まあ
いいわ。今日は、タカ坊に決めてもらおうと思ったの」
「決めるって、何を」
 タマ姉が何を言いたいのか、イマイチわからなかった。
「この間聞いたでしょ。黒とピンクと水色のどれが好きかって」
 なっ……。
「あ、河野くん。顔が赤いですよ?」
 いつもはのほほんとしてる小牧だが、今日はやけに目ざとい。
「あ、いや、なんでもない」
 俺はオホンと咳をしてごまかす。
「それでね、今日はタカくんのために、みんなで着てみたんだよ」
 へっ?
「恥ずかしかったですけど、河野くんがどうしてもって言うから」
 言ってないだろ、おい。
「じゃあ、タカ坊はこれで目隠しをしてなさい」
 と言うが早いか、タマ姉は俺に黒いアイマスクを付けた。
「それじゃあ、このみ、小牧さん。準備しましょうか」
「は~い」
「わ、わかりました…」
 じゅ、準備って何するんだよ?



 しゅるしゅる……



 こ、この音ってまさか…。



「あら、このみ。結構成長してきたんじゃない?」
「えへ~、小牧先輩もきれいな肌ですね~」
「や、や、そんなことないですよ? 向坂先輩なんてモデルさん
みたいじゃないですかぁ~」
 み、みんななんて会話してるんだよ!
 明らかに衣擦れと思われる音が、そこかしこから聴こえてくる。
 聴こうと思わなくても視覚が制限されているせいか、小さな
音なのにやけにはっきりと聴こえてきて、俺の心臓はもう
ばっくんばっくんだった。
 やがて音は止み。
「もうアイマスク取っていいわよ、タカ坊」
 と、取れるわけないだろ!
 このアイマスクの向こう側には、タマ姉とこのみと小牧の……。
 そう考えると、俺には動くことができなかった。
「しょうがないわね……このみ」
「了解であります♪」
 おい、まさか……。
「てりゃ♪」
 変な掛け声とともに、このみにアイマスクを取られた。
 そして、俺の目に飛び込んできた光景は……。



「どお?結構いい感じでしょ、この水着♪」
 黒いビキニを身に着けたタマ姉と。



「ど、どうかな、タカくん」
 ピンクにフリフリがついた可愛らしい水着のこのみと。



「あ、あまり見ないでくださいぃ~」
 白と青のストライプの水着がまぶしい小牧だった。















おわり♪



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