2006/01/15

「半分の月がのぼる空 looking up at the half-moon」橋本紡 電撃文庫




半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)






アニメが始まるので、それにあわせて電撃hp掲載分を読んでから、この
第1巻を読みました。
発売日見たら2年以上も前なので、積むのもいいかげんにしろ、と自分に
言ってやりたいです。



ストーリーとしては、決して奇跡が起こるような類の話では無いかなーと
いう感じです。
ごくごく普通のお話なのに、どこかせつない。
それは舞台が病院で、ヒロインの里香が重い病気を患っているせいかも
しれない。
けれど、表面上はそんなそぶりは見せず、じわじわと心に染み込む様に
伝わってくるのだ、何かが。
この、「何となく結末が見えそうな感覚」は橋本さんのシリーズでは、
やはり「リバーズ・エンド」が近いのかもしれない。
とにかく、まだ物語ははじまったばかり。
裕一と里香の行く末を見守って行きたいですね。



余談ですが、入院経験がある身としては、裕一の心境はちょっと理解
できるかな。
生死に関わらない程度で入院していると、確かに病院って退屈だし、
元気は有り余るものなんよ。
病院食もおいしくはないけど、まずいわけでもなく、さっぱりしてて
毎日食べてると飽きてくるだけで(笑)。



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