2006/08/16

「空とタマ -Autumn Sky,Spring Fly-」 鈴木大輔 富士見ミステリー文庫




空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly (富士見ミステリー文庫)

空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly (富士見ミステリー文庫)






読む前から各所のレビューをさらっと拝見していたら、かなり評価が
高かったので楽しみにしていたのですが、終盤の展開でちょっと
自分には合わなかった気がします。





前半の一人称で突き進むところは、個人的には一人称があまり好きでは
ないのですが、あのシチュエーションならアリです。
というか、あれは一人称ならではの良さがありますね。
主人公の空が実は意外に幼いというのも驚くところですが、あの
見えない敵との攻防が1番素晴らしいところですね。



最後の最後でタマの素性が明らかになるんですが、子どもがいても
おかしくないようなトシであり、そういう生活を送っていたんですね。
少なからずここでショック受けました……。
別にはじめてじゃないとダメなんて言わないけど、なんでこんなに
ショックなんだろ。
だからこそ、あんなに包み込んでくれたのかなーとも思えますし。
今にして思えば、あれは母性がそうさせていたのかな、とか。
うーん、女の子って謎ですね……。



僕らが空とタマに同情するのはお門違いなんだろうけど、ふたりに
かけられる言葉はやっぱり、「がんばれっ」しかないかな。



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