2006/08/06

「時をかける少女」(公式)



見てきました。評判に違わず、おもしろかったです。
多分ネットがなかったら、この作品はスルーしちゃってたんだろうなあ。
ネットで誰かに感想を伝えられるというのは、すごいことですね。



ゴールド劇場の上映時刻が10:30だったので、1時間前くらいに着けば
いいかと思って行ったら、まだシャッターが閉まってました(笑)。
階段下に何人か、そしてシャッター前に数人並んでいる人がいました。
別にこれぐらいの人数なら入れなくなることはないだろうと、適当に最後尾
らしい人の後について時間つぶし用の文庫を読んでいました。
10時ごろ、シャッターが開く。すると、下のほうにいた人たちもわらわらと
階段を上ってきて、前のほうに入っていくんですよ。
ちゃんとした行列ができているわけでもなかったんだけど、こういうのって
正直どうかと思う。隙間が空いてるから入ったんだと言われればそれまで
なんだけど。
ともかく、しばらく並んでチケットを購入。8番目。
自由席なので、真ん中後方の席を余裕で確保。荷物を置いて、ジュースを
買い、時間までぼーっと過ごしました。
入場した頃はそんなに埋まってなかった座席も、はじまる間際は90%近くは
入ってたんじゃないかな。2回目を見に来たって話してる女の子たちも
いましたしね。



ネタバレなしの感想としましては、おもしろかった、とだけ。
絶対劇場で見ろよ、などと言うつもりはないけど、この季節に見ることは
お勧めします。そして、劇場で見るほうが断然おもしろいですよ、と。
つまり、今、劇場で見たほうがいいですよってことで。
DVDで何度も繰り返して見ることもいいけど、劇場で巻き戻せない時間の
中で楽しむことも、いいと思うから。
きっとそのほうが、心に響くものがあるよ。心に残るものがあるよ。



以下、ネタバレありの感想です。


タイムリープにはジャンプする必要があるんですが、それを何度も
繰り返すせいでシーンがコミカルになるのな。
繰り返すことによるおもしろさ。あんまり多用してるんでジャンプは
いらないのかと思いもしましたが、あれは意図的にそのシーンを
カットしてただけだと終盤で気がつきました(笑)。



ひょんなことから主人公の真琴はタイムリープ能力を手に入れるんですが、
ほんとに些細なことに何度もリープを繰り返します。
妹に食べられたプリンを食べるため、悪かったテストの点を良くするため、
自分がしでかしてしまった失敗を他人になすりつける為(笑)。
それは回数制限があることを知らなかったからなんだけど、だから
簡単に使えたってこともあると思う。
でも、次第にタイムリープしたことによる弊害が出てきて、それを正すために
真琴はタイムリープを繰り返す。
何度も失敗して、そのたびに回数は減って。
回数制限があるらしいことに気づいたのは残り数がほとんどなくなってから。
でも、最悪の事態を回避したと思ったときに、最悪の事態が起こった……。



中盤まではとりたてて特筆すべきこともなく、青春してるなあという感じ
なんですが、終盤の展開は完全に先が読めなくて、ハラハラドキドキ
しました。
絶望に打ちひしがれて大泣きするけれど、それで終わるんじゃない。
「前を向いて、走り出す」
真琴はそういう女の子なんだから。
ラストのあの駆け出すシーンは、真琴のように「いっけえぇぇぇぇぇ!!!」と
心の中で叫んでました(笑)
「時をかける」というのはタイムリープをする、ということだけではなくて、
過去を駆けめぐり、現在を駆け抜けて、そして未来へ向かって駆けてゆく。
そういうメッセージが込められている様に感じました。



そして、EDで流れる「ガーネット」が素晴らしい。
歌声も素敵なんですが、映画の内容にリンクした歌詞がすごかった。
��番心に響いた瞬間でしたもん。うるうるが一気に押し寄せてきましたよ。



今、青春を謳歌してる世代の人にはもちろん、それを過ぎた世代の人にも
きっと「時をかけて」心に残る作品だと思います。
ほんとうにおもしろかったです。



余談ですが、映画見終わった後に主題歌CD買おうと思ったら売り切れでした。
しかも、2人くらい前で売り切れた(うわん
しかたないのでパンフレットだけ買って、CDは家に帰ってきてから
通販で注文しましたよ。
CDが届くまでは「YouTube」でガマンしますよ(わはー
この曲の良さは、映画を見る前と見た後じゃ受ける印象は全然違います。
見る前は「良い曲」で、見た後は「忘れられない曲」になりました。



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