（ぷちSS）「フィーナ記念日？」（夜明け前より瑠璃色な）

「達哉、いいニュースよ。『夜明け前より瑠璃色な』がPS2に移植されるそうよ」
「ああ、知ってるよフィーナ。楽しみだよな」
「発売予定日は１２月７日ということも知っていて？」
「いや、それは知らなかった。フィーナはどこからその情報を？」
「月の姫として、それは黙秘権を行使します」
「まあ、おそらくカレンさんあたりだとは思うけど」
「黙・秘・権・を・行・使・し・ま・す」
「了解。でも、１２月か。あと４ヶ月くらいなんだなあ」
「そうね」
「あ」
「どうかしたの？」
「その日はフィーナ記念日じゃないか」
「どういうこと、お兄ちゃん？」
「ああ、いたのか麻衣。喋らないからわからなかったよ」
「そんなことはいいの。それより、フィーナさんの記念日ってどういうこと？」
「私も知りたいわ。私の誕生日は９月２９日だから違うのよね」
「うん、誕生日のことじゃないよ。１２月７日だからさ」
「「？」」
「２人ともわかってないみたいだな。いいか、１２月７日は数字で表すと
��と２と７だ。これを並び替えて２１７にすると…」
「あ」
「フィーナ、わかったか？」
「ええ、達哉の考えそうなことね」
「うう、わたしまだわからない……」
「変換してみればいいのよ。フィーナ。ふぃーな。ふ・い・な」
「もうひとつヒント。ひいふうみいよう…」
「ああっ！」
「わかったようね、麻衣」
「ふ・い・な。２・１・７。そういうことだったんだ」
「な、フィーナ記念日だろ」
「そうね、確かに」
「確かにフィーナさんの記念日になるね」
「「でも」」
「でも？」
「おもしろくないから、お兄ちゃんは罰としてわたしにアイスをおごること」
「私はシュークリームでいいわ」
「私は新しいしゃもじがいいな♪　ミアはどうする？」
「えっと、私は、できればぱにーにを」
「じゃあ、お姉ちゃんはぽてりこでいいわ♪」
「……嫌いじゃないものなら、なんでも」
「ちょ、罰ってなんだよ！ ていうか、みんないたのかよ！！　喋らないから
わからないよ！！！」
　達哉の叫びも虚しく、８月のバイト代はきれいさっぱりとなくなるのだった。



おわり



あとがき



また、くだらないネタを……と思っていただければ幸いです（笑）。