「いいお天気だね♪ 学校サボって、どっかいっちゃおっか?」
美咲がそういうのはいつものことで、もちろん冗談だということは
わかっているから、俺も気軽に返事をする。
「そうだな、今年はプールよりも早く海デビューとかどうだ」
「あ、ないすあいであ。さすが雄一だね」
これって、褒められたんだろうか。
「それじゃあ、水着買いに行かないと」
美咲はトレードマークのポニーテールを弾ませながら、楽しそうに
歩いている。
「去年はあまり泳げなかったから、今年はいっぱい泳ごうね♪」
にこにこと満面に笑顔の美咲。
「でも、今年も夏休みは部活で忙しかったり、しないのか?」
こんな美咲だが、部活では敏腕マネージャーとして先生方の信頼を
受けまくっており、活動内容は美咲の気持ちひとつで変わったりする
こともある。……いいのか、先生。
「大丈夫だよ、ちゃんと練習した後に、遊びに行くんだから♪」
そんな余裕はないと思うんだが。そう思った俺に、美咲はとんでも
ない一言を言いやがった。
「だって、雄一はわたしの水着姿を見たいから、がんばってくれるよね♪」
…………、あーもう。
今年も熱い夏になりそうだな。
夏色の空を見上げながら、俺はそんなことを考えた。
以上。気分転換です。
それでは、明日もエステルマジカルがんばります。
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