2008/07/09

「死図眼のイタカ」 杉井光 一迅社文庫




死図眼のイタカ (一迅社文庫)

死図眼のイタカ (一迅社文庫)






雰囲気は重そうだったので、回避しようかなと思ったけど、「メモ帳」や
「ピアノソナタ」がよかったので、買ってみました。
……やっぱり、重かった。
冒頭は少し楽しげな雰囲気だったのですが、とある人の死から、空気は
徐々に変わっていきました。
最後まで何にも気付かないあたり、自分の眼にはフィルターがかかりまくり
だなあと思ったけど、それでもすべてを知ってしまえば、藤咲はキライに
なれないし、イタカは……イタカでした。



続編を読みたい気持ちはあるけど、今度は朽葉嶺はまったく関係ない
話になるんでしょうね。



読み終わった後で、「いつ空」の空気に似てるなあと思ったのは、
僕だけかしら。
地方都市の権力者の朽葉嶺家。何年も前から繰り返されてきた『儀式』。
ゾクゾクするのは、決しておかしくはないのです…。



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