2009/01/23

眠いときほどテンション高く



「あ、あのね? なんでも言うこと聞くから、お願いだから安全運転でね。
……って、言ったそばからなんでそんなにアクセル踏むのよ~~」



眠たい時や疲れている時ほど、車の運転って滑らかになるものですよね。
ちょっとでもハンドル切らなくてもいいように、ブレーキ踏まなくても
いいように、最小限の動きしかしませんの。
そのうちに、種が割れるような感覚があって、次第にアクセルの踏み込み量が
増えていくんですのよ、おほほほほ。
……ちゃんと赤信号では止まります。そりゃもう、誰よりも早く。



「こんにちは~。少し遅くなりました」
「遅いわよ。時間は無限じゃないんだからね?」
「え、瑛里華先輩?」
「どうしてここに? っていうか、その格好は」
「ご覧の通り、ローレル・リングの制服よ。今の時期は学校行事も特にないし、
せっかくだから私も参加させてもらおうかと思って。……迷惑だったかしら?」
 瑛里華はくるっと回って、制服の裾を翻らせて見せた。
「い、いえ、そんなことないです! ありがとうございます! 瑛里華先輩が
お手伝いしてくれたら、とても心強いです」
「ふふ、ありがと。ところで支倉くん♪」
「ん、どうかしたのか」
「何か言うことはないかしら、あるわよね、聞かせてほしいなあ♪」
「えっと、……に、似合ってるぞ」
「妙な間があるのがちょっとだけ気になるけど、お礼を言っておくわ。ありがとう」
 にっこりと笑う瑛里華の笑顔は、ローレル・リングの制服を身にまとっていても、
変わらない。



おおー、こういう流れなのか(他人事のように



ではでは、明日もエステルマジカルがんばります。



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