2009/02/16

緋色の軌跡



「ちょっとちょっと大丈夫? もう~、こないだからチョコ食べすぎだから、
鼻血出しちゃうんだよ。……まったく、わたし以外の子から貰うから、
バチが当たってるんだよ」



チョコの食べすぎで鼻血を出すとよくいいますが、ほんとにそんなことが
あるのかどうかはわかりません。
余談ですが、子どものころはわりと鼻血を出すほうでした。何もしてないのに。
ちょっとあったかかったりすると、いきなりポタポタと出てきて困ったものです。
エッチなことを考えていると鼻血を出すとよくいいますが、ほんとのところは
わかりませんよね(えー



「あ、あのね、孝平。さ、寒くないかしら」
「そ、そうだな。……二月だからな」
「……もう少し、そっちに行っても、いい?」
「あ、ああ」
 差し向かいに座っていた瑛里華が、座布団と自分のマグカップを持って、孝平の
隣にやってきた。
「どうだ、少しはあったかくなったか?」
「……まだ寒い、かしら。ほら、私の手って、冷たい、から」
 孝平は瑛里華の手を取ると、やさしく包み込む。
「本当だ。でも、これで少しはマシになっただろ?」
「ま、まだ冷たいもの。だから、もっと……してほしいわ」
 瑛里華は孝平の膝の間に入ると、ゆっくりともたれかかる。
「……瑛里華って、手は冷たいけど、身体はあったかいな」
「そ、そう? だったら、孝平ももっと……くっついてもいいわよ」
 孝平はゆっくりと瑛里華の腰に手を回す。
「……あったかいな」
「……うん」
「それに、いい匂い」
「だめよ、まだお風呂に入ってないもの」
「俺は、気にしないけど」
「だあめ。それに、まだ私のチョコレート、食べさせてあげてないもの」
 瑛里華はきれいにラッピングされたリボンをほどくと、中からチョコを一粒
手に取った。
「はい、あ~んして」



容赦なく途中で止めましたが、甘い時間ってこんな感じでしょうか。



・三越名古屋栄店で
画業40年東京藝術大学退任記念田渕俊夫展 パリ・三越エトワール帰国記念
が開催されるそうです。
今日の夕刊に記事が載っていたのですが、見にいってみたいですね。
開催期間が一週間しかないので、次の日曜ぐらいしか行けそうにないのが
なんとも。土曜は用事が入ってるんだよね。



それでは、明日もエステルマジカルがんばります。



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