2009/02/01

二月は冬のど真ん中



「ストラーイクっ、バッターアウッ! っというわけでっ、今日のお昼はキミの
おごりだね。さーて、どこに行こうかな~。おいしいものは別腹だから、いくら
食べても太ったりしないの。これ、常識だよ♪」



野球好きの女の子ですか(わはー



二日ぶりの日記です。一日休むことになるかなあと想定はしていたんですが、まさか
二日休むとは。出張って、順調に進まないよねってことですな。
詳しくは後ほど。まずは、予定から消化しますね。



「お~、しろちゃんにこーへー。ラブラブで何より♪」
「ほんと、うらやましいよ~。私は悠木先輩とワンセットだから」
「先輩方、お疲れ様です。作業が終わりましたら、礼拝堂までいらしてくださいね」
「かなでさんの相手は大変だと思うけど、がんばって」
 かなでに聞こえないように、小声でささやく孝平。
「ありがと、支倉君。キミも白ちゃんの護衛をしっかりね」
「ああ、言われるまでもないよ。白ちゃんは誰よりも大切だからな」
「……それ、本人に言ってあげたら?」
「言えるわけ無いだろ、恥ずかしすぎる」
「聞かされるこっちはもっと恥ずかしいんだよ、こーへー?」
「うわっと。それじゃあ、俺たちは先に戻ってますね。白ちゃん、そろそろ行こう」
「はい。それでは失礼します~」
 ぺこりと頭を下げて、白は雪丸を抱えなおした。



金土日と、仕事で、大阪に出張してました。
金曜日。
作業自体は意外にすんなり進んで、確認だけすれば終わりかなーというところまでは
順調だったのですが、その時点で不具合がぽろぽろと。
��2時半ぐらいまでがんばってもダメで、翌日にしようとその日は終了。
食事して、宿についたのは23時半を過ぎてました。
風呂に入って、ばたんきゅうー。
土曜日。
寝坊する(えー
午前中で、今度こそ作業は完了。確認して夕方には出られるかなーと思っていたんですが、
電気的にプログラム上の問題がいくつも判明しまして、結局、終わったのは21時過ぎ。
遅いから泊まって明日の朝帰ろうということになり、まさかの二連泊が決定。
……着替え、一日分しか持ってない(ぉ
日曜日。
さっさと帰る(わは
大阪城をちらり眺めつつ、近畿道、名神を経由して帰ってきました。
自宅に着いたのはお昼ごろですね。
とまあ、こんな感じでした。
一日目はともかく、二日目は元気もあったのですが、携帯しかないので、更新はあきらめて
文庫を読みふけってました。
あと、寂しいので友人関係にメールを送ったりして。返事をくれた方々、どうもありがとう
ございました~。



「みなさま、お仕事お疲れ様でした。ささやかではありますが、お茶とお菓子を用意
致しましたので、おくつろぎください」
「わぁ、ケーキだぁ♪」
「おい副会長。いいのか、甘いものが好きなのは秘密なんじゃなかったっけ」
「何言ってるのよ。女の子が甘いものを好きなのは当然でしょ」
 幸せそうにケーキを頬張る瑛里華だった。
「辛いものが好きな女だっているわよ」
「紅瀬さん……その真っ赤なきんつばはいったい何なの?」
「東儀さんが手に入れてくれたのよ。幻の紅色のきんつば、略して紅つばね。よかったら、
悠木さんもどうかしら」
「あはは……、孝平くん、お願い」
「おい陽菜、その無茶振りはちょっとひどいぞ?」
「それじゃあ、わたしが行ってみよう! はむっ……がくり」
「わあ、お姉ちゃんが~?」
「かなで先輩、こちらを飲んでください」
 白が差し出した飲み物を口に含むと、かなでの意識が回復した。
「やるね、きりきり。気絶するほど美味しかったよ!」
「どういたしまして」
「うーん、とにかく白ちゃん、お姉ちゃんを助けてくれてありがとう」
「いいえ、わたしはたいしたことはしてませんから」
「そんなことないさ。白ちゃんは目立たないけど、すごくみんなの支えになっているよ。
そんな白ちゃんを、これからも俺は支えていけたらいいなあと思ってる」
「支倉先輩……」
「ローレル・リングにも入ったことだし?」
 瑛里華がふたつめのケーキを頬張りながら言う。
「俺で役に立てれば、それもいいかな。こうして、みんなが集まってくれたのも、白ちゃんが
いるからなんだ。だから、これからも白ちゃん、よろしくね」
「は、はい! わたしこそ、よろしくお願いいたします♪」
 しあわせな笑顔を浮かべて、白は孝平に微笑んだ。



というわけで、これにて「白ちゃん編」完結となります。
読んでくれていたみなさま、どうもありがとうございました~。
月の真ん中だったら、お休みしたらそのままだったのですが、さすがに最後なのでそれもイヤ
だと思い、二日分、遡って書きました。



白ちゃんの分は「白ちゃんのしあわせ」というタイトルでまとめておきました。
ローレル・リングについて書くことができたのが、小さな一歩ですね。
もっと書きたいことはあると思うので、これからも書いていけるといいなあ。



「孝平っ、二月よっ」
「そうだな、瑛里華」
「ほら、元気出しなさい。今月は私が主役なんだから!」
 孝平の背中をぱしんっと叩いて、瑛里華はお馴染みの勝気な笑みを浮かべた。
「それはどういう意味なんだ?」
「言葉通りの意味よ。今月は私が生徒会の中心となって、率先して行動するの。
寒いからって縮こまっていたら、せっかくの学院生活がつまらなくなってしまうもの。
だから、胸を張って、背筋をぴんと伸ばして、歩きなさい」
 自分の言葉の通り、瑛里華はきれいな姿勢で歩いている。思わず息を飲んでしまうほど、
それは素晴らしいものだった。
「や、やだ……。あんまり見つめないでよ」
「えっ? あ、いやそーゆーつもりで見てたわけじゃないからっ」
「……それはそれで、ちょっと残念」
「どっちがいいんだよ」
「女の子はフクザツなのよ。状況に応じて対処しないとね。さしあたって、今は」
「今は?」
「手を繋ぎましょう♪」
 瑛里華の手は少し冷たくて、でも、すぐにあたたかくなった。



余韻に浸る間もなく、次のステージの幕が開きました。



さすがにエステルさんのお話まで手が回らず。
まあ、ゆっくり考えよう……来年になる前に出来上がるといいなあ(えーえー



それでは、明日もエステルマジカルがんばります♪



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