2009/02/07

『モネ「印象 日の出」展』



冒頭の日記にも書きましたが、まさか入場券で30分待ちになるとは思いませんでした。
モネの人気が高いのか、それとも印象派の人気が高いのか、はたまたその両方か。
ともあれ、美術鑑賞って意外に人が多いのね、というのが最初の印象でした。



待ち時間の長さからも会場内の密度は伺えたので、今回はあまり時間をかけずに
さらっと観ました。
「日の出」は、率直な気持ちですが、最初見た時は『夕日』みたいだなと感じました。
自分のイメージでは、朝の太陽ってもっと明るい感じなんですよね。
普段、ろくに日の出を見ない生活なので、そう感じるだけかもしれませんが。
だけど、それは太陽だけ見ていたからで、じっくりとまわりに描かれているものを
観ていると、確かに日の出だなあというのが伝わってきた気がします。
言葉でうまく表現できないのが残念ですが、水面の感じや、空の色など、朝の
ちょっと陰鬱な感じがあるみたいで。
近寄ってみたり、右から、左から、最後には正面の鑑賞台からも観たりして、
たったそれだけでも感じる印象が違うんですよ。これまたうまく説明できなくて
申し訳ないのですけど。



他にもいろいろな作品があって、それぞれよかったのですが、今回観た事で、
前回はあまり考えなかった気持ちが自分の中に生まれました。
それは、「印象派の絵は、自然の風景画が一番好きだ」ということです。
同じ風景画でも、建物があると、どうしても輪郭がくっきりしないのが
イヤみたいです。
もちろん、作家によっても作品によってもいろいろなので、どれがどうだとかは
特に挙げませんが、好きなのは自然の風景画ですね。
それがわかっただけでも、今日は来た甲斐があったなと思いました。
もちろん、「日の出」がすばらしかったのは言うまでも無く。



せっかくなので、地下の常設展示も見てきたのですが、あれはあれでインパクトが
あっておもしろかったです。
人もまばらで、鑑賞に適した環境でしたし。
しかし、「虚空」という作品は、ついついじっくり見入ってしまいました(笑)。



0 件のコメント:

コメントを投稿