2009/03/01

「アンドリュー・ワイエス-創造への道程(みち)」展



開催期間が後一週間、というわけで行って参りました。
愛知県美術館というのは栄にありまして、今回はじめて行きましたよ。
さらに言えば、オアシス21もはじめて歩いたかも(笑)。



今回はかなりの数の作品が展示されてますが、同じモチーフの素描も含めて、でした。
最初はなんで同じような絵が何枚もあるんだろうと思ってましたが、気づいてからは
違いを見比べたりと、いろいろ楽しめました。
鉛筆はともかく、水彩であんなふうに描けるのかと圧倒されましたね。
自分のイメージでは、水彩はどこかぼやけたような感覚があったので、こんなに緻密な
水彩画もあるのだなと。
ドライブラッシュという技法が、その緻密さの要因かな。何も調べてなくてあれですが。
鉛筆による素描、水彩、そしてテンペラといくつものパターンで同じモチーフが
描かれていました。でも、少しずつ角度が変わっていたりして、ひとつのモチーフで
その風景の立体感までもがわかるような気がしました。



ワイエスの作品は、モチーフがとても独特でした。なんでこれを描こうと思ったんだろう、
ということを考えてしまって。それが彼の伝えたいことなのかな、それがこの絵に
こめられているのかな、と。



ワイエスは秋と冬が好きなようで、作品もどこか寂しい荒涼とした風景画が多かったような
気がします。
いろいろな作品からそれが伝わってくるんですよね。加えて、独特なモチーフ。
印象が一番強かったのが、「火打ち石」という作品で、実際の火打ち石ではなく、そんな
イメージの岩を描いた作品だったんですが、ただの岩なのにこんなに存在感があるように
描けるものなのか、と思いましたね。鉛筆も水彩もテンペラもあったんですが、水彩が
特に印象に残りました。
えっと、このページにありますね。
これによると、福島でももうすぐ見られるようです。展示数から、多分この愛知での展示を
持って行くのかなと思います。



ワイエスにとってのモチーフはいろいろな作品で見られますが、彼のキエチーフは、
生まれ故郷と友人の家、ということになるのでしょうか。



そして、途中で知ったのですが、今年の1月16日にワイエスは亡くなられたそうです。
��1歳ということは知っていましたが……。
氏のご冥福をお祈り致します。
この展示を観ることができたのも、偶然の積み重ねでしたが、よかったですね。



��月8日まで、栄の愛知県美術館で開催されていますので、興味のある方は行かれてみては
いかがでしょうか。



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