2009/03/08

時にはおとなしく



「うん、今日は何もしないから、安心してていいよ。……たまにはわたしも
静かに過ごすんだもん。何かヘンかな? いいけどね、別に。そうだ、肩でも
もんであげようか。こう見えても、マッサージは得意なんだよ♪」



じわじわと散らかりだしていたので、部屋の片付けばかりしてました。
夕方ぐらいに出かけようかなーと思っていたのですが、弥生賞をきれいに
はずしたのがショックで、家でおとなしくしてました(笑)。



「準備できた、孝平くん?」
「ああ。ちゃんと布団も干したし、洗濯もばっちり。荷物もちゃんとまとめて
あるから、いつでも出られるぞ」
「それじゃ、5分後に寮の前で待ち合わせだね」
「ここから一緒に行けばいいんじゃないか?」
「だめだよ。デートはデートらしくしなくちゃ」
 そう言うと、陽菜は小走りで階段を下りていった。
 やれやれと思いながら、少しゆっくりめに階段を下りる。
 そして、寮の前で待っている陽菜に向かって声をかけた。
「お待たせ、待ったか?」
「ううん、私も今来たばかりだから♪」
 あははっとふたりで笑いあった。
 なるほど、確かにデートってこういうものだよな、なんて思いながら。
 仲良く手をつないで歩いていると、前方から桐葉が歩いてきた。
「おはよう、紅瀬さん」
「おはよう……悠木さん、支倉君も」
「おはよう。紅瀬さんは散歩か?」
「いいえ、主の用事を済ませて帰ってきたところよ。まったく、伽耶ったら寝かせて
くれないんだから……」
 それを聞いた陽菜の顔が、赤く染まる。
「ゲームをしていたのだけど、自分が勝つまでやめようとしないのよ。まったく、
しかたのない主だこと」
 と言い残して、桐葉は歩いていった。
「あ、あはは……い、行こうか、孝平くん」
「お、おう」
 なんとなく、ぎこちなくなりつつも、手はつないだままのふたりだった。



陽菜さんは何を想像したのでしょうね?



それでは、明日もエステルマジカルがんばります♪



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