2010/04/24

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 岩崎夏海 ダイヤモンド社




もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら






文章の技術はイマイチだけど、小説としてはそれなりに、そして、ドラッカーに興味を
持つには十分な一冊だと思います。





評判になっているので、それに便乗して……というわけではなく、表紙の女の子に
つられました。ええ、そりゃもう見事なほどに(笑)。
期待して読み始めたんですが、序盤は文章がどうにもイマイチでした。
なんか、小説っぽくないなって感じ。
でも、読み進めるにつれて慣れていくし、何より、思っていた以上に読みやすいんですよね。
こんなに分厚い本なのに、結構すんなり読めました。
その点はきちんと評価したいですね。



さて、お話は「マネジメント」が全ての鍵となって、進んでいきます。
何から何まで、ぴたりと当てはまるのだから、これは上手いなあと思わざるをえません。



ただ、小説としては、みなみの魅力があまり大きく出なかった(ように思えた)のが
残念でした。
どうしても「マネジメント」が主体になっているので、みなみ自体は完全に影になっているの
ですよね。
そりゃ、マネージャーが引っ張っていくのは、ちと違うかもしれませんが。



個人的なことですが、ラストの台詞が気に入らないので、小説としてはそれなり、としか
僕には言えません。
でも、この本の目的は青春小説ではなく、「マネジメント」に触れるきっかけになる一冊と
考えれば、それは十分果たしていると思います。



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