2012/09/10

「殺戮ゲームの館<下>」 土橋真二郎 メディアワークス文庫


上巻と下巻に分かれているのは、時間を置くといいということかな?

上巻を読み終えて、すぐに図書館に予約を入れて、日曜に受け取ってその日に
読み終えたというぐらいに、続きが気になってました(笑

確率までは計算しませんでしたが、部屋に入る順番から怪しい人物を探したりは
自分でもしたので、余計に登場人物に同調しそうでした。
でも、その分、冷静に謎解きしてるのは人としてどうなんだとも思わされてしまうという
ことになりましたね(ぇ

確率とか合理的とか、そういうところだけじゃわからないものなんですよね……。
わかっているはずなのに、どうしても確率で考えてしまうなあ。

黒幕、というかこれを仕組んだ団体(?)は、これまでも同じようにやってたんだろうなあ。
それが、この「館」で、何度も繰り返されたということではないのか。
だから、「殺戮ゲームの館」なのだろうなあと思いました。
そいつらにとっては、殺戮ゲームなのであって、今回のオカルトサークルのメンバーに
とっては、不幸としかいえないのかもしれないね。

それでも、恋人同士のお互いの気持ちや、極限状態の気持ちや、表面上はすごく
冷静な女の子の気持ちがわかったのだから、不幸とひとことで片付けてしまうのは
よくないよね。

気持ちが離れてることがわかっても、責任を全うしたところはすごいなと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿